新興国インド
今日本ではアベノミクスでデフレ脱却ということを掲げていますがインドではナレンドラ・モディ氏率いるインド人民党が2014年5月に大勝しモディノミクスを始めました。
モディノミクスは要約すると積極的な外資の誘致やインフラ整備(インドでは停電が日常茶飯事)をグジャラート州首相時代に行っておりこれを通じて製造業部門を振興することによって高い成長率を達成したこの政策を全国に展開しインドの潜在成長率を押し上げることが最大の目的となります。
10個の重点課題
- インフレの抑制
- 国内経済の回復・雇用創出
- 汚職や不正資金の抑制
- 財政規律の徹底
- 製造業の発展促進
- 金融業の改革・”tax terrorism"の廃止
- 社会福祉政策及び補助金制度の導入
- 都市化の促進
- 農業政策の強化
- 人材育成への取り組み
これだけ目標を掲げていますが実現できるのでしょうか。
インド経済成長の鍵を握る「モディノミクス」インド経済の課題・政策について - NAVER まとめ
すこし失望の声も上がっています。
インド新首相が掲げる「モディノミクス」の実力 | ビジネス | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
それぞれの国ではその国特有の問題を抱えていますが人口が多い分その問題の多さは人口に比例するような気がします。
潜在成長率は人口増加に比例するということでインドはその条件を満たしていると考えることができます。
しかしインド人口の半数以上は26歳未満でこのところの成長率は頭打ち状態です。
きれいな右肩あがりのグラフになっています。
インドは世界的に見てもビジネスのやりやすさにおいては総合順位142位に甘んじています。
シンガポールが圧倒的に順位が良いですが逆にインドは投資家保護以外では100位以下になっていて広範囲で改善が必要です。しかしインドのお国柄事情がそれを阻んでいるようです。
世界最大の民主主義国家であるインドでは道路や工場を建設するための用地買収に手間取る断念せざるを得なくなるケースが頻繁起こる(土地所有権が国民に帰属しないため)など
【世界のビジネス事情】インドの社会経済とビジネス事情 ビジネスインパクトvol.7|ビジネス+IT
なかなか時間がかかりそうですがこうした課題を乗り越えインド経済に期待したいところです。
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