中国が米国株大量売却
中国が米国株を大量売却したそうです。
中国は世界を圧倒的に上回るペース(海外投資家が保有を減らした米国株は計9パーセント)で保有削減を進め金額ベースで約1260億ドル相当削減の2010億ドルとしました。中国というと昨年人民元と中国株を買い支えるために米国債を一部処分しました。
一般的に株式市場が荒れると米国債(米国債は信用度が高いためリスクヘッジとして安全な資産である米国債)が買われるそうですがチャイナショックが原因で米国債が売られました。中国政府は中国株や人民元を買い支える資金つくりのためドルを資金調達する必要がありました。
米国債の大量売りは米国における金利上昇を招き住宅ローン金利の上昇などアメリカ経済にとって悪い影響でしかありません。
一般的に債券と金利は異なる動きをしますので債券価格が下がると金利が上昇します。
長期金利の決まり方……将来の「予想」が大事 :日本銀行 Bank of Japan
説明が詳しく載っています。
中国の米国債売買は中国経済の健全性を図る指標の役割も果たしていて中国の米国債売りのペースは減ってきたが今度は米国株の保有を減らしている。
日本と比べると2004年頃から急激に保有率を高めています。
中国の米国債売りの勢いが弱まる一方で、保有する米国株を売って現金化していた事実は、人民銀が引き続きドルを調達して人民元の下落ペースを抑えるよう、圧力にさらされていたことを示唆する。
買い支えがいつまで持つか予期しにくいですが再び世界危機が起こりそうな予感を示唆しています。
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日本市場にも直接的な影響がないにしろ間接的な影響が多大になるため打開策を打ち出してほしいものです。
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